弊社では、冷暖房はエアコン、給湯はエコキュート、キッチンはIH。 いわゆる「オール電化住宅」を推奨しています。
住宅の仕様としては、 高気密高断熱住宅+第1種換気を採用しています。 ※給気・排気ともに機械制御され、熱交換システムを備えた換気方式です。 第1種換気は、換気をしても室温がほとんど下がらないのが特徴です。
なぜ私たちはオール電化を推奨しているのでしょうか?
高気密高断熱+第1種換気の家は、• 熱を逃さない • 室温を捨てない • 少ないエネルギーで回せる
この3点を大きな強みとしています。
この性能を最大限に活かすために相性が良いのが、 • ヒートポンプで「省電力」なエアコン • 同じくヒートポンプで効率よくお湯をつくれるエコキュート • 燃焼せず、換気負荷が小さいIH
という設備の組み合わせです。
その中でも、今回のテーマは「IH」。
もちろん弊社では、お客さまのライフスタイルを何より大切にしていますので、 IHを無理におすすめすることはありません。 それでもなお、IHを推奨しているのには、きちんと理由があります。
IHのメリット
① 燃焼ガスを排出しない → 調理中に二酸化炭素や水蒸気を発生させないため、空気を汚しにくく、室内環境が安定します。 ※鍋でお湯を沸かしたり、食材から出る「料理そのものの湯気」は、IHでもガスでも同様に発生します。ここで言う水蒸気とは、ガスの“燃焼そのもの”によって生じる水蒸気のことを指しています。
② 室内の酸素を消費しない → 火を使わないので、料理中に部屋の酸素が減ることがなく、長時間調理しても息苦しさを感じにくい空間を保てます。
③ 換気負荷が小さい → 燃焼による排気が不要なため、必要以上に室内の空気を外へ捨てることがなく、冷暖房した室温を保ちやすくなります。
「IHって火力が弱いのでは?」
モデルハウスに滞在していた期間、 IHでお湯を沸かして0歳児のミルクを作っていました。
私はかなりせっかちな性格で、 「頼むから今すぐ沸いてくれ…!」タイプなのですが、、、、笑
みなさんが想像している以上に火力は強く、お湯は本当にすぐ沸きます。
普段の料理でも、火力について不満を感じることは私はありませんでした。 それよりも印象的だったのが、直火を使わないことによる安心感です。 近年のガス機器には自動消火などの安全装置も備わっていますが、 それでも「直火がある」という前提は変わりません。 ガス特有の火災リスクを抑えられる点は、とても大きなメリットだと感じています。
上の子どもも料理に興味を持ち始めているので、 一緒にキッチンに立つとき、IHだと安心感があります。 (※調理後の天板は熱いので注意が必要です)
将来的に年齢を重ね、 火の扱いに不安を感じる場面が増えてきたときも、IHであれば安心して使い続けられると感じました。
キッチンの「汚れ方」
ガス調理では、 燃焼により微量のススや窒素酸化物、水蒸気が発生します。 それらが、調理中に舞い上がる油煙と一緒に室内に広がり、 換気扇や壁、天井に付着していきます。
テレビなどでよく見る、 「真っ黒になった換気扇の汚れ」は、 油+燃焼由来の微粒子が混ざったものです。
一方、IHは燃焼を伴わないため、 • スス • 燃焼由来の微粒子 • 窒素酸化物 が発生しません。 そのため、換気扇やキッチン周りの汚れは 「ほぼ油汚れだけ」ということになります。
こまめなお掃除が理想だと分かっていても、 どうしても億劫になりがちな換気扇のお手入れ。 だからこそ、少しでも「汚れにくい」ということは、 日々の心の余裕や、暮らしの快適さにつながるのだと感じます。
「でも、災害時に困るのでは?」
確かに、停電時は電気設備は使えなくなります。
ただ、それはオール電化以外の住宅でも同じで、 給湯器や床暖房、リモコン類など、多くの設備は電気がなければ動きません。
そのため、
「オール電化だから不利」というより、どんな家でも非常時の備えは必要。
と、私たちは考えています。
オール電化の家では、たとえば、 • カセットガスコンロ • カセットガスストーブ を備えておくだけでも、「調理」と「暖を取る」はカバーできます。
お客さまにも、そのようにご説明しています。
光熱費の管理がシンプルになる
もうひとつ、実際に暮らしてみて感じたのが 光熱費の管理がとてもシンプルだということです。
オール電化住宅では、 • 電気 • 水道
この2つだけを把握すれば生活が成り立ちます。 ガスの基本料金や使用量を別で管理する必要がありません。
毎月の固定費が「電気+水道」だけになるので、 • 家計の見通しが立てやすい • 変動に気づきやすい • 「今どれくらい使っているか」を感覚的に把握しやすい
というメリットがあります。
これは性能や設備の話とは別の、暮らしのストレスが一つ減るポイントだと感じました。
オール電化にも、もちろんメリット・デメリットはあります。 それでもなお、なぜ私たちがオール電化を推奨しているのか。
その理由が、少しでも伝わる内容になっていれば幸いです。