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高耐久・防腐防蟻仕様の「木ダボ接合積層材」を発売

長谷川萬治商店・長谷萬(東京都江東区)は、同社が開発・販売する木ダボ接合積層材「DLT」について、兼松サステック(東京都中央区)との連携により木材保存処理技術を利用した屋外向けの高耐久積層材「DLT+AZN(ディーエルティープラスエーゼットエヌ)」を発売した。

DLT(Dowel Laminated Timber)は、製材を並べて穴をあけ、接着剤や釘を使わずに木ダボのみで接合する100%木材からなる積層材。構造材、内装材、家具などのほか、丸太の一部が残る丸身材も意匠材として利用できるため、歩留まりの高い木材活用を可能にする。

今回の「DLT+AZN」は、DLTに兼松サステックの防腐・防蟻木材保存剤「ニッサンクリーンAZN」を乾式加圧注入処理することで屋外使用を可能にしたもの。薬剤の加圧注入処理に水を使わないため木材の含水率変化が少なく、これにより曲がり・反りなどの寸法変化が起きにくく、施工・塗装がすぐに行えるメリットもある。

使用例:「DLT+AZN」を用いた幼稚園園庭のボルダリングウォール
杉(30×105)に防腐防蟻薬剤注入処理(一部AZN処理以外も併用)、木材保護塗料仕上げ

出典:新建ハウジング


平等院に電気火災防ぐ「プレトラックコンセント」設置

河村電器産業(愛知県瀬戸市)は、電気火災を未然に防ぐ「プレトラックコンセント」25個を、昨年10月に世界文化遺産である平等院(京都府宇治市)に寄進した。

「プレトラックコンセント」は、同社独自開発の検出回路でトラッキング火災を防止する。今回、貴重な文化財を火災から守るため、鳳凰堂 尾廊、浄土院 御堂・広間、寺務所、守衛室に設置した。参拝者の目につく場所などは、よりデザイン性を追求した「プレトラックコンセント スクエア」を採用している。

鳳凰堂(左)と寄進した「プレトラックコンセント スクエア」(右)

国内の火災件数が減少傾向にあるなか、電気設備機器火災は近年増加している。東京消防庁によると、2021年度中の火災件数は1399件で前年比236件増加。電気設備機器火災の割合は35.6%で、トラッキング現象による電気火災は前年比27件増の122件と、最近5年間で最も多くなっている。

同社は、電気火災をなくしたいという考えのもと、2006年に「プレトラックコンセント」を開発。2014年からは各地の寺社仏閣や重要文化財などの木造建築を電気火災から守るため、コンセントの設置を進めている。

今後も、重要文化財や歴史的価値のある建物・施設などへの同コンセント設置を推進しながら、配線器具からの電気火災防止に向けた活動を行うとしている。

出典:新建ハウジング

ニチハの外壁材が環境省「グリーンライフ・ポイント」に採択

ニチハ(愛知県名古屋市)は、同社の「オフセットサイディング」が、環境省の「グリーンライフ・ポイント」推進事業に採択されたと発表した。

同社は創業以来、国産木材の有効活用を掲げ、間伐材や端材を外壁材の主原料として使用している。2012年には、木材の生長過程で吸収したCO2を閉じこめる(固定化する)効果に着目し、国産木材チップを補強繊維とした「オフセットサイディング」の販売を開始。CO2を閉じ込めた「オフセットサイディング」は、外壁材として採用するだけで、その建物(外壁)が炭素の貯蔵庫となることから、カーボンニュートラルに大きく寄与する。

同事業では、新築住宅やリフォーム、商業施設などの建築物に「オフセットサイディング」 を採用した顧客に「CO2固定量証明書」を発行することで、顧客自身の環境貢献を見える化する。また、外壁材の採用面積換算のCO2固定量に応じて、キャンペーンへの応募ができる「ニチハ グリーンライフポイント」を付与する。

同事業を通して、消費者の環境配慮行動の促進を目指すとともに、カーボンニュートラル実現に貢献できる仕組みを構築していく。

出典:新建ハウジング

LIXIL、「カーポートSC」に3台用と後方支持2台用

LIXIL(東京都品川区)は、「カーポートSC」に「3台用」と「後方支持2台用」を追加して3月1日に発売する。

カーポートSCは、梁が見えない屋根と柱だけで構成し、ネジ・ボルトも屋根下から見えないようにしたシンプルで美しいデザインが特徴となっている。
今回追加する「3台用」は最大3台まで駐車可能で、中央に柱のないゆとりあるスペースを確保。「後方支持2台用」はフロント部分が180°オープンになっており、前方に柱がないため、車の出し入れ・乗り降りがスムーズにできる。
屋根材6色、カラーバリエーション8通り。

3台用

後方支持2台用

税別の参考価格は3台用(81-50型 標準柱、柱・梁:ブラック、屋根材:ナチュラルシルバーF)が257万3300円、後方支持2台用(50-55型 標準柱、柱・梁:ブラック、屋根材:ナチュラルシルバーF)が212万2000円。

出典:新建ハウジング

「フラット35」2月の金利、4カ月連続で上昇

住宅金融支援機構(東京都文京区)は2月1日、住宅ローン「フラット35」取扱金融機関が適用する2月の融資金利を発表した。

返済期間21年以上35年以下の最低金利は、融資率9割以下が1.88%、9割超が2.14%と、いずれも前月から0.2ポイント上がり、4カ月連続の上昇となった。最高金利は、前月と変わらず9割以下が3.27%、9割超が3.53%だった。

返済期間20年以下の「フラット20」の最低金利も、融資率9割以下が1.72%、9割超が1.98%で、前月から0.2ポイント上がり、4カ月連続で上昇。最高金利は、前月と変わらず9割以下が3.11%、9割超が3.37%だった。

出典:新建ハウジング

フラット35申請戸数、10月~12月は前年同期の3割減

住宅金融支援機構(東京都文京区)は1月31日、2022年10月~12月の「フラット35」申請戸数等を発表した。全体の申請戸数は前年同期比69.7%の1万6483戸、実績戸数は同72.7%の1万3273戸、実績金額は同76.2%の4301億円だった。

買取型の申請戸数は前年同期比68.9%の1万3756戸、実績戸数は同72.1%の1万1307戸、実績金額は同75.9%の3734億円。借換えを除いた場合の申請戸数は、前年同期から29.6%減少した。保証型の申請戸数は同74.1%の2727戸。全体の申請戸数に占める保証型の割合は、前年同期の15.6%から16.5%に上昇した。

出典:新建ハウジング

LIXIL、トイレやキッチンなど再値上げ 今年4月から

LIXIL(東京都品川区)は12月6日、一部の住宅用建材・設備のメーカー希望小売価格を改定すると発表した。2023年4月3日受注分から、トイレで平均8%程度、キッチンで平均5%程度など、水回り製品の値上げを実施する。

原材料価格などの高騰が続く中、全社をあげて生産性の向上、合理化によるコストダウン・諸経費の削減を行い、製品原価の上昇を抑制してきた同社だが、依然上昇を続ける原材料価格に企業努力のみで対応することが困難な状況となった。

トイレやキッチンなどの水回り製品は、今年10にも値上げを実施している。


出典:新建ハウジング

2023年、資材ショック&住宅価格はどう変化する?

2022年は資材(木材、建材設備)の供給制約と高騰の対応に追われた。この資材ショックの見通しと住宅価格動向を解説する。(「住宅産業大予測2023」から抜粋)

資材ショックの今後

農水省の2022年10月の調査では杉正角は11万4700円/㎥で前年同月比84.6%。1年前から2割弱安くなったが、杉中丸太は1万8000円/㎥で横ばいだ。針葉樹合板(12㎜厚)の東京地区の問屋卸価格は1年で5割上がり1枚約2000円に。こちらも輸入減と国内減産で高止まり中だ。

企業間取引価格から算出する「日経商品指数42種」の昨年11月末値は2カ月連続で上昇。円安+燃料・電気代高騰で木材やセメントなど建設資材を含め、資材の国内価格はまだ上昇している。

これらから木材価格は高値基調が続き、建材設備も2023年前半まで値上げが続く。ただし2023年後半は欧米の景気後退による需要減や円高などで資材価格はいったん落ち着くとみる。

住宅価格の上昇

全建総連の2022年7-8月の工事費に対しての値上がり率に関する調査では、前年同月比20%以上上昇との回答が新築で47.1%、リフォームで37.4%にのぼった[図上]。現場では21年はじめから坪10万円以上工事費が上昇したとの声も多く聞く。

これらをそのまま価格転嫁した場合の新築注文の客出し価格は、従来の2000万円が2200万円程度に、2500万円が2800万円程度、3000万円が3400万円程度、3500万円が4000万円程度になる。

賃上げが不十分ななかこれだけ価格が上がれば、前述のように分譲や中古に顧客が流れて当然だ。様子見客も増加する。

1年で費用は5.5%上昇

施主へのアンケート調査から見ても注文住宅価格の上昇は明らかだ。図はリクルートによる毎年恒例の注文住宅建築費用の調査結果だ。平均価格は前年の2988万円から5.5%上昇、3153万円となった。

出典:新建ハウジング

城東テクノ、簡単施工のリフォーム用窓枠カバーを発売

城東テクノ(大阪市)は1月、既存窓枠にかぶせるだけの樹脂素材のリフォーム用窓枠カバー「PaReno窓枠カバー」を発売した。

リフォーム⽤カバー材として販売していた「窓枠化粧カバー」をリニューアル。「パッとキレイに」「パッと施⼯」「さらにエコ」をコンセプトに、特別な技術や道具を使わずに手軽にリフォームできる「PaReno(パリノ)」シリーズの1つとして開発した。

本体は展開形状になっており、寸法カットをすべて平面状で行ってから折り曲げて接着。一般的なフロアタイルと同じやわらかい樹脂素材を採用しているため、カッターで切断し、切り欠き加工なども容易に行うことができる。
さらに、カバー材とサッシの取り合いや枠同士の隙間を接着するサッシ目地やコーナー目地を同梱。コーキングレスのためホコリなどが付着しにくく美観を長く保てるとする。

サッシ目地、コーナー目地を用意

カラーバリエーション

さまざまな既存枠のサイズに対応する品揃えとし、カラーはホワイトウッドやウォールナットなど5色。8700円/セット〜。

納まり図

出典:新建ハウジング

国交省、省エネ基準義務化を漫画で分かりやすく解説

国土交通省はこのほど、2025年4月からの省エネ基準適合義務化の周知を図るため、消費者や住宅事業者に向けて、同制度や省エネ住宅のメリットなどについて解説する「漫画」を公開した。漫画仕立てにすることで分かりやすく知ることができるとし、漫画冊子は2月中旬頃から、全国の住宅展示場などで配布を行うほか、専用窓口を開設し希望者に対して送付する予定。また、設計士には、省エネ計算を行わずに断熱材の種類や厚さなどの仕様で省エネ基準への適否を確認できる仕様基準をわかりやすく解説した「仕様基準ガイドブック」も公開している。

広報漫画「待って!家選びの基準変わります」はこちら、仕様基準ガイドブックはこちらからダウンロードできる。

各資料は改正建築物省エネ法のホームページ内、「資料ライブラリー」で公開されており、今後も様々なコンテンツを提供していく。

出典:新建ハウジング

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