増田の蔵を訪ねて

こんにちは!畑山蘭です。
すっかり久しぶりの更新となってしまいました。
まだまだ暑い日が続いていますが、朝晩は少しずつ秋らしさを感じるようになってきました。
季節が移り変わるのは、本当にあっという間ですね。

今年のお盆休み……今年に限らずもう毎年なのですが、特に予定を決めることもなく、
その日の気分に合わせて家族とゆっくり過ごしていました。

「たまには朝寝坊でもしたいな」と思っている日に限って、子どもたちはなぜか早起き。
そんなものです……笑

そんなお盆休みのある日、横手高校の甲子園パブリックビューイングが「kwans coffee ROASTERY」さんで開催されると知り、せっかくの機会なので家族で横手へ行ってきました。
残念ながら悔しい結果でしたが、会場のみなさんと一緒に応援する時間はとても楽しく、特別な時間でした。

せっかく横手まで来たなら……と、以前から一度訪れてみたかった増田の内蔵を見学することにしました。
増田には、歴史ある内蔵が数多く残されています。
その中で、私がなぜか吸い込まれるように入っていったのが、山吉肥料店さん。
入り口からちらっと見えた、明るく美しい空間がとても印象的で、ついつい足がそちらへ向かってしまいました。そこで出会ったご主人が、内蔵のことだけでなく、建物や敷地についても丁寧に教えてくださいました。

中でも、最初に驚いたのが、蔵の外に置かれていた大きな「味噌壺」。


てっきり貯蔵用の味噌なのかと思っていたのですが、

「食べるんじゃないですよ。火事が発生したらこれを塗るんです」とのこと。

「え、どういうこと?」と、その場では頭が???でしたが、あとから調べてみると、火事の際に内蔵の扉や隙間などに味噌を塗り、火の粉や熱から蔵を守るために使われていたそうです。

そして、もうひとつ印象に残ったのが、内蔵の中の涼しさ。
外は真夏の暑さだったにもかかわらず、内蔵の中に入ると驚くほどひんやりとしていました。
厚い土壁が外の温度をゆっくりと伝えることで、室内の温度や湿度の変化を穏やかにしてくれるのだそうです。
さらに、長い廊下の上に設けられた梯子は、火事が起きた際に2階の蔵の窓を閉めるためのもの。

あちこちに、大切なものを守り、長く使い続けるための知恵と工夫が散りばめられていました。
季節の移ろいを感じながら暮らし、必要なものを選び、手を入れながら長く使っていく。
そんな昔の暮らしに触れていると、今の住宅づくりにも通じるものがあるように感じます。

ただ新しいものをつくるだけではなく、長く使うこと、暮らしに合わせて変化させていくこと、
そして大切に受け継いでいくこと。

古き良き日本の暮らしに触れることができた、なんとも贅沢な時間でした。

子供たちも蔵見学を楽しんでくれたようで、最後にくらをさんで一服して増田散策は終了いたしました。
何気ない休日でしたが、私にとっては学びの多い一日でした。
早起きさせてくれた子供たちに感謝です笑