輸入木材は在庫急増

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首都圏の輸入木材製品の玄関口である東京15号地は20万立方メートル弱と空前の輸入木材製品在庫であふれている。特に欧州産針葉樹製材・構造用集成材は中国ハブ港でのロックダウンの影響もあって遅れていた契約分が一気に入荷し在庫を急増させている。

一部KD製品が上屋内に全く空きがなく一時的に野積みされたことで、担当荷役会社に抗議したとの話も聞く。首都圏の中堅木材製品販社ではスポット輸入した国産合板代替の中国産針葉樹構造用合板、既存羽柄材代替の非構造用LVLが全く動かなくなり自社倉庫を占有してしまったことから、円安状況下にも関わらず損切り販売も視野に入れ始めたという。

プレカットにとり、工務店ルートの受注が慢性的に低迷している点も悩みの種だ。健闘している工務店もあり、工務店ルートの受注状況には二極化傾向が見られるが、受注に占めるパワービルダー系、戸建て分譲系依存が高まっている。

出典:新建ハウジング