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断熱窓の品切れ相次ぐ 「窓リノベ事業」好調が背景か

断熱性能のある窓や内窓を販売するメーカーが相次いで、商品の品切れと納期の延期を発表している。本日3月31日から交付申請・予約受付を開始した「先進的窓リノベ事業」の好調によるものと考えられる。

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YKK AP(東京都千代田区)では、「リフォーム商品 納期遅延のお詫び」と題したお知らせを公式サイトに掲載。「全国的に想定を大きく上回るご注文をいただいており、通常よりも納品までにお時間をいただく状況となっております」「生産供給体制の強化に努め、早急にお届けできるよう対応してまいります」と報告している。対象商品は、断熱・遮音に効果のある内窓「マドリモ 内窓 プラマードU」と、古い窓枠をかぶせて取付けるカバー工法採用の「マドリモ 断熱窓(戸建用・マンション用)」。

またLIXIL(東京都品川区)は、リノベーション用内窓「インプラス」納期遅延についてのおわびを公式サイトに掲載。「省エネへの関心の高まりや、先進的窓リノベ事業を始めとした補助制度により、窓リフォームの需要が想定以上に増えていることを受け、弊社内窓製品の納期についてご希望にお応えできない状況となっております」と説明している。対象商品は、断熱・結露軽減・UVカットなどの効果がある内窓シリーズ「インプラス」「インプラス for Renovation」「インプラス浴室仕様」。

「先進的窓リノベ事業」は経済産業省・環境省による共同事業で、建築から1年以上経過した住宅で窓の断熱改修を行う場合に適用される補助制度。申請期間は予算上限の1000億円に達するまで。申請の受付状況(予算に対する補助金申請額の割合)は毎日午前0時に集計され、結果を翌日午前中に「住宅省エネ2023キャンペーン」公式サイト上で公表する(平日のみ)。

出典:新建ハウジング

LIXIL、「TW 防火戸」にトリプルガラス仕様を追加

LIXIL(東京都品川区)は、防火・準防火地域対応の高性能ハイブリッド窓「TW 防火戸」に、最上位モデルとなる「トリプルガラス仕様」を追加して4月3日に全国で発売する。これにより、防火・準防火地域でもより断熱性の高い窓が選べるようになる。

カラーバリエーションは、新色「ダスクグレー」を加えた外観6色、内観5色の計30パターン。
税別の参考価格は「TW 防火戸 トリプルガラス 縦すべり出し窓(グレモン)」29万7100円(W640×H1170、Low-Eトリプルガラス アルゴンガス入り、外観・内観ともブラック)。

出典:新建ハウジング

長谷川工業、屋根にまっすぐ移動できるはしご発売

長谷川工業(大阪市)は、屋根への乗り移りを安全にする「ラクノリ機能搭載はしご」を発売した。

従来のはしごは、屋根に移動する際、体をはしごの外に持ち出して横から乗り移ることにより、体の重心がはしごの外にずれてバランスを崩し、転落事故の原因になるケースがあった。

左:従来のはしご 右:ラクノリ機能

そこで、最上段のステップを外すことで屋根にまっすぐに乗り移ることができる「ラクノリ機能」をはしごに搭載。スタンダードタイプ、横倒れに強いスタビライザーを標準装備したハチ型タイプ、段差地で脚の長さを調整できるノビ型タイプの3タイプ6機種を揃えた。
税込3万1900円〜。

出典:新建ハウジング

「先進的窓リノベ事業」に熱視線 既存住宅への活用に期待

国土交通省、経済産業省、環境省の3省が連携で行う補助金事業「住宅省エネ2023キャンペーン」に大きな期待が寄せられている。「こどもエコすまい支援事業」「先進的窓リノベ事業」「給湯省エネ事業」の3事業を合わせて推進するもので、中でも既存住宅の部分的リフォームに活用できる「先進的窓リノベ事業」は、エネルギー価格高騰への対応策としても注目されている。

「先進的窓リノベ事業」は、経済産業省の「住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業」、環境省の「断熱窓への改修促進等による家庭部門の省エネ・省CO2加速化支援事業」の総称。熱損失が大きい窓の断熱性能を高めることにより、家庭部門からのCO2排出量を減らし、ZEH・ZEB水準の省エネルギー性能を有するストック住宅を確保することを目的としている。

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予算などに合わせた幅広い提案も可能

補助対象は窓の断熱リフォーム工事で、高い断熱性能を持つ窓への改修を行う場合に、1戸あたりの上限を200万円として費用の半額相当を定額補助する。補助金額は対象製品のグレードやサイズ、(外窓交換は家の建て方)により異なるが、上限に達するまで何度でも申請ができる。顧客の予算などに合わせて幅広い提案ができるのも同事業の特長だ。

補助の条件は、▽窓リノベ事業者と工事請負契約を締結すること▽窓のリフォーム工事をする住宅の所有者などであること▽既存住宅であること▽事務局が一定の性能を満たすことを確認した対象製品であること▽補助額の合計が5万円以上になること。「こどもエコすまい支援事業」など他の国の補助制度も同時に実施されるが、同じ窓やガラスについて重複して補助を受けることはできない。

補助対象者は住宅を所有する個人とその家族、賃借人、集合住宅などの管理組合・管理組合法人、買取再販事業者。補助対象者と工事請負契約を提携した窓リノベ事業者(同キャンペーンの登録事業者)が交付申請の手続きを行い、補助金の交付を受ける。

住宅以外の部分、中古品などは対象外

対象工事はガラス交換、内窓設置、外窓交換(カバー工法・はつり工法)。ただし、▽ドアの一部のガラス交換▽店舗併用住宅などで住宅以外の部分の工事▽リース設備・中古品を用いた工事―は対象外となる。住宅の所有者が別途購入した製品を取り付ける場合も対象にはならない。

対象となる期間は、工事請負契約日の期間は2022年11月8日~2023年12月31日(最終)まで。着工日の期間は事業者登録の申請日以降。申請受付が開始される3月下旬までに事業者登録を済ませておく必要がある。

出典:新建ハウジング

工務店に決めた理由は設計の自由度・価格・親身な対応

ブランディングサービスのUNIIDEO (ユニディオ、東京都目黒区)はこのほど、「世帯年収1000万円以上の工務店選びに関する実態調査」を実施し、その結果を公表した。調査対象は、2021年以降に住宅を購入した世帯年収1000万円以上の108人。このうち工務店に依頼したのは20.4%だった。その理由として、「施工の自由度が高い(72.7%)」「価格を抑えられる(63.6%)」「親身になって対応をしてくれる(54.5%)」など、工務店の施主の希望・要望を汲んだ柔軟な対応が支持されていることが分かった。そのほか、自由回答では「コストパフォーマンスが良く、納得感がある」「知り合いからの評判」といった回答もみられた。

「直近で購入した住宅について、どのようなことを基準にして工務店・ハウスメーカーを選んだか」との問いには、6割近くが「価格(57.4%)、「施工実績(52.8%)」、「ブランド (理念やメッセージ)への共感(51.9%)」と回答。「知名度」(44.4%)よりも高い結果となった。自由回答では、「ネットでの評判・クチコミ」「提案力・柔軟な対応」「誠実さや整合性」といった回答も得られた。

「直近で購入した住宅について満足しているか」との問いには、83.4%が「満足」していると答えた。そのうち約4割が「非常に満足している」と回答した。一方で15.8%の人が「満足していない」と回答。満足していない理由としては、「コストに見合っていないと感じた (52.9%)」、「予算を超えてしまった (47.1%)」などが上位に挙がった。ほかにも 「思っていた間取りが実現しなかった」「予定よりかなり高くなった」といった回答もみられた。

同社では、家づくりは消費者の納得感が満足感へと直結するとして、工務店の強みを発信する際にはコスト面だけではなく、提案力や施工力と併せて説明時の誠実さ・整合性といった細やかな気配りも求められるとしている。

出典:新建ハウジング

高耐久・防腐防蟻仕様の「木ダボ接合積層材」を発売

長谷川萬治商店・長谷萬(東京都江東区)は、同社が開発・販売する木ダボ接合積層材「DLT」について、兼松サステック(東京都中央区)との連携により木材保存処理技術を利用した屋外向けの高耐久積層材「DLT+AZN(ディーエルティープラスエーゼットエヌ)」を発売した。

DLT(Dowel Laminated Timber)は、製材を並べて穴をあけ、接着剤や釘を使わずに木ダボのみで接合する100%木材からなる積層材。構造材、内装材、家具などのほか、丸太の一部が残る丸身材も意匠材として利用できるため、歩留まりの高い木材活用を可能にする。

今回の「DLT+AZN」は、DLTに兼松サステックの防腐・防蟻木材保存剤「ニッサンクリーンAZN」を乾式加圧注入処理することで屋外使用を可能にしたもの。薬剤の加圧注入処理に水を使わないため木材の含水率変化が少なく、これにより曲がり・反りなどの寸法変化が起きにくく、施工・塗装がすぐに行えるメリットもある。

使用例:「DLT+AZN」を用いた幼稚園園庭のボルダリングウォール
杉(30×105)に防腐防蟻薬剤注入処理(一部AZN処理以外も併用)、木材保護塗料仕上げ

出典:新建ハウジング


平等院に電気火災防ぐ「プレトラックコンセント」設置

河村電器産業(愛知県瀬戸市)は、電気火災を未然に防ぐ「プレトラックコンセント」25個を、昨年10月に世界文化遺産である平等院(京都府宇治市)に寄進した。

「プレトラックコンセント」は、同社独自開発の検出回路でトラッキング火災を防止する。今回、貴重な文化財を火災から守るため、鳳凰堂 尾廊、浄土院 御堂・広間、寺務所、守衛室に設置した。参拝者の目につく場所などは、よりデザイン性を追求した「プレトラックコンセント スクエア」を採用している。

鳳凰堂(左)と寄進した「プレトラックコンセント スクエア」(右)

国内の火災件数が減少傾向にあるなか、電気設備機器火災は近年増加している。東京消防庁によると、2021年度中の火災件数は1399件で前年比236件増加。電気設備機器火災の割合は35.6%で、トラッキング現象による電気火災は前年比27件増の122件と、最近5年間で最も多くなっている。

同社は、電気火災をなくしたいという考えのもと、2006年に「プレトラックコンセント」を開発。2014年からは各地の寺社仏閣や重要文化財などの木造建築を電気火災から守るため、コンセントの設置を進めている。

今後も、重要文化財や歴史的価値のある建物・施設などへの同コンセント設置を推進しながら、配線器具からの電気火災防止に向けた活動を行うとしている。

出典:新建ハウジング

ニチハの外壁材が環境省「グリーンライフ・ポイント」に採択

ニチハ(愛知県名古屋市)は、同社の「オフセットサイディング」が、環境省の「グリーンライフ・ポイント」推進事業に採択されたと発表した。

同社は創業以来、国産木材の有効活用を掲げ、間伐材や端材を外壁材の主原料として使用している。2012年には、木材の生長過程で吸収したCO2を閉じこめる(固定化する)効果に着目し、国産木材チップを補強繊維とした「オフセットサイディング」の販売を開始。CO2を閉じ込めた「オフセットサイディング」は、外壁材として採用するだけで、その建物(外壁)が炭素の貯蔵庫となることから、カーボンニュートラルに大きく寄与する。

同事業では、新築住宅やリフォーム、商業施設などの建築物に「オフセットサイディング」 を採用した顧客に「CO2固定量証明書」を発行することで、顧客自身の環境貢献を見える化する。また、外壁材の採用面積換算のCO2固定量に応じて、キャンペーンへの応募ができる「ニチハ グリーンライフポイント」を付与する。

同事業を通して、消費者の環境配慮行動の促進を目指すとともに、カーボンニュートラル実現に貢献できる仕組みを構築していく。

出典:新建ハウジング

LIXIL、「カーポートSC」に3台用と後方支持2台用

LIXIL(東京都品川区)は、「カーポートSC」に「3台用」と「後方支持2台用」を追加して3月1日に発売する。

カーポートSCは、梁が見えない屋根と柱だけで構成し、ネジ・ボルトも屋根下から見えないようにしたシンプルで美しいデザインが特徴となっている。
今回追加する「3台用」は最大3台まで駐車可能で、中央に柱のないゆとりあるスペースを確保。「後方支持2台用」はフロント部分が180°オープンになっており、前方に柱がないため、車の出し入れ・乗り降りがスムーズにできる。
屋根材6色、カラーバリエーション8通り。

3台用

後方支持2台用

税別の参考価格は3台用(81-50型 標準柱、柱・梁:ブラック、屋根材:ナチュラルシルバーF)が257万3300円、後方支持2台用(50-55型 標準柱、柱・梁:ブラック、屋根材:ナチュラルシルバーF)が212万2000円。

出典:新建ハウジング

「フラット35」2月の金利、4カ月連続で上昇

住宅金融支援機構(東京都文京区)は2月1日、住宅ローン「フラット35」取扱金融機関が適用する2月の融資金利を発表した。

返済期間21年以上35年以下の最低金利は、融資率9割以下が1.88%、9割超が2.14%と、いずれも前月から0.2ポイント上がり、4カ月連続の上昇となった。最高金利は、前月と変わらず9割以下が3.27%、9割超が3.53%だった。

返済期間20年以下の「フラット20」の最低金利も、融資率9割以下が1.72%、9割超が1.98%で、前月から0.2ポイント上がり、4カ月連続で上昇。最高金利は、前月と変わらず9割以下が3.11%、9割超が3.37%だった。

出典:新建ハウジング

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